採点ソフトは、答案用紙をスキャンしてデジタル化し、採点システムを用いて採点するというものです。手作業で行っていたものをコンピュータ化できるため、作業時間を大幅に削減できるというメリットがあります。教師はサービス残業が多い仕事だとされていますが、テストの採点時間を削減することで自分の時間を確保することができます。採点ソフトにはインストール型とクラウド型の2種類がありますが、近年はクラウド型が主流です。
クラウド型は採点ソフトをインストールする必要もなく、インターネット環境があればどこでも利用できるので便利です。また、他のツールと連携させることで、採点データの蓄積や分析も行え、授業や受験に役立てることもできます。一昔前の採点ソフトでは、専用の用紙を使用しなければいけないなどの制約がありましたが、近年はほとんど制約はありません。スキャンさえできれば、何百枚ものテストを即座に採点することが可能です。
AIによる画像認知能力も向上しているため、コンピュータが解答の文字を誤認して不正解にしてしまうなど、採点ミスも少なくなってきています。今後、ますます性能が向上してミスが少なくなることが予想されます。インストール型は導入のための初期費用が必要になりますが、クラウド型は月々の運用費用さえ支払えばよいため初期費用もそれほど必要ありません。気軽に導入できるのも、採点ソフトの導入が増えている理由といえます。