自動採点システムとは、記述式の試験の解答用紙をパソコンなどで読み取り自動で採点してくれるアプリシステムのことです。クラウド型とインストール型の2種類があります。クラウド型はウェブブラウザを利用して作動させるもので、インストール型はソフトに収蔵されたアプリケーションをパソコンにインストールさせて利用します。採点作業は教職員の業務の中でも重要なものであると同時に、時間のかかる作業でした。
また、テストを返還したあとで生徒がきちんと管理をしていないと、成績や苦手分野の把握が難しくなり、受験の指導が効率的に行えないというデメリットもありました。自動採点システムを導入することで、添削の時間削減や先生のストレス低減につながるなどの利点が得られます。その分の開いた時間で、進捗が遅れがちな仕事に着手したり個別に支援が必要な生徒のフォローに回ることが出来るようになるのです。また、試験の結果が全てデータとして保存されるので、どの生徒がどの課題に躓いているか簡単に振り返って確認することもできます。
必要なら一人ひとりの間違った問題だけをピックアップして復習課題を作ることも可能です。このように、自動採点システムは人間の能力の一部を機械で補うことで、機械にはできない細やかな指導を可能にしてくれます。教職員の方の負担を減らしつつ、学校に適応しづらい障害を持った子どものサポートを進めるなど、学校教育が抱える様々な問題の解決策として導入が期待されるものなのです。